人工知能の発達が目覚しい昨今ですが、遂にイラスト界隈にも進出した模様。
線画を渡すだけで勝手に色を塗ってくれるWebツール(PaintsChainer)が登場です。
これがかなりイイ感じでして。
今日はその基本的な使い方と実例(成功と失敗)をお見せします。

使い方

まず、こちらにアクセスしてください。
https://paintschainer.preferred.tech/

そして線画が描かれた画像ファイル選択。
ファイル形式はjpgか、透過処理されていないpngのみ利用可です。
選択した時点でcolorizeの横に「NOW COLORING …」と表示され、しばらくすると自動で色塗りされた画像(大小2つのサイズ)が表示されます。
うまく表示されない場合はもう一度ファイル選択から同じものを選ぶと表示できたりします。

GPUを使っている関係上アクセスが集中したりすると、レスポンスが遅くなったり、サーバーが落ちたりする可能性もあるので、そういう時はしばらく待ってから使いましょう。

成功例

仕上がりとしてはパステルカラーで塗った感じ。

自動色塗り9
自動色塗り5
自動色塗り2
自動色塗り3
下のように、使ってほしい色を使ってほしい場所にヒントとして指し示すこともできます。
(※結果の画像はノーヒント状態で塗られたもの。)
自動色塗り4
自動色塗り6
自動色塗り7

失敗例

部分ごとに細かくヒントを出してみましたが、うまくいきません。
自動色塗り
ざっくりと1色だけヒントを出してみても、失敗しました。
自動色塗り8

私はうまく使いこなせなかったヒント機能ですが、中にはうまくいっている人もいるようです。
いずれにせよ、便利な世の中になったもんだなぁ。
製作者に感謝・・・!
近い将来、線画も描いてくれて、もはや私達がペンを握ることなく絵が完成する時代が訪れる予感がします。

英語の勉強を止めたハッサン

翻訳の世界にも人工知能の波が及んでいます。
先日、Google翻訳のアルゴリズムが機械学習の方式に一新されました。
その結果、今までと比較して非常に精度の高い翻訳ができるようになりました。

Youtubeの海外の動画や英語記事をすらすら読んで、その内容を翻訳しブログに載せ、アフィリエイト収益を得る。
そんなことを夢見ていたハッサンでしたが、「自分の英語スキルがその域に到達する頃には、人工知能による翻訳が普及してしまっている。」と考え、今ではリスニングもリーディングも全くしていません。

便利になると努力をしなくなるのは、仕方ないのかも。
翻訳や計算といったような、解が決まっている分野において人間は人工知能に太刀打ちできませんからね。
しかし、今回のイラスト自動塗りのように、解の決まっていない芸術の世界にも足を踏み入れだした人工知能。
恐るべし。

まだまだサブアシスンタント的存在に留まる

線画は好きでも塗りは嫌いです。
何故なら、線画より圧倒的に時間がかかるから。
例えば、「ラフ→下書き→線画」の3ステップで1時間かかるとするなら、塗りは3時間程度かかります。
線画作業の約3倍かかるわけです。
線画が速いのか、はたまた苦手意識が強いせいで塗るのが遅いのか、あるいはその両方なのか。
いずれにせよ、面倒くさくて嫌いなわけです。
それでも頑張って塗ってるリルちゃんを誰か褒めておくれよ・・・!

そんな私にとって、今回紹介したPaintsChainerはとても有り難いのです。
とはいえ、これで塗りをやめるかと言われれば、NOですね。
自分の思うような塗りが出来ないのと、画像サイズが縮小されるからです。

「とりあえず何か適当に色塗っといてくれ~」くらいの感じの時にはもってこいかも。

「この線画をどんな風に塗ってくれるんだろう?」といった好奇心で使うのも楽しいですね。

サービス提供してもらえる間は有り難く使用させていただきます。