アニメレビュー

映画『君の名は』ツッコミどころは多いが良い作品

2018/02/13

年明けに地上波で放送されていたのを観ましたので、そのレビューです。
ネタバレを含みます。

3年という時の差になぜ気がつかないのか。

主人公の瀧くんは現在に、ヒロインの三葉は3年前の世界にいます。
3年も違えば、世の中は全然変わりますし、周囲の状況も違ってくるはずです。
それゆえに、二人とも自分たちが相手と異なる時間軸に存在していることに全く気が付かなかったことが、私は不思議でならないのです。
お互いが入れ替わる中で、相手の情報を調べていましたが、その際に何らかの違和感を感じて気が付いてもおかしくないはず。
違和感どころか、例えば曜日も違うだろうし、ニュースの内容や友達との話など、ヒントとなる情報は無数にあるはずなので、自分のいた世界とは決定的に違うはずです。
その状況で週に2回も入れ替わっていているのに気がつかないのは無理があるなと思います。
そもそも身体が入れ替わるなどという普通じゃないことが起こっていているのだから、他にも異変が起こっていると疑っても良いのではないのでしょうか。

中途半端なタイムパラドックス

三葉がティアマト彗星の落下によって死亡した世界。
その世界で瀧くんがスマホを見たとき、三葉の書いたメールの文章は謎の文字化けを起こしながら消えていきました。
なんだか怖かったシーンでした。
それはさておき、彼女が3年前には亡くなっていたこの世界では、彼女まつわるモノゴト(今回の場合はメールの文章)は消えるということです。

しかし、その理屈でいうと、彼女が入れ替わった時にした行動全てが消えてないとおかしい。
けれども、彼女によって仲良くなった先輩(例:刺繍は消えていない)や気にかけてくれる友達の記憶は消えていません。
つまり、メールの文章のみ証拠隠滅の如く消したのです。
だれが消した?はい、監督です。

友達に直接彼女の名前を教えたわけではありませんが、亡くなった人を書類で見たとき「宮水三葉(17)」を一緒に確認しています。
友達に彼女の名前を聞けば分かったのでは?
一緒に遠くまで行って彼女を探していたわけだし、忘れるものじゃないと思います。
まぁ、メール文だけを消す全知全能の神が見ている限り、友達の記憶も簡単に消すでしょうね。ああ恐ろしい。
やたら名前と記憶が消えていきますが、でも愛だけは消えなかった。映画だもの。

多世界解釈なのか過去を改変した所から始まる上書き一本道なのか結局どっちなのか分かりませんでした。
多世界解釈なら救えないルートは存在し、瀧くんは三葉に二度と会えない世界は確実に存在しています。
一本道ルートなら住民が助かった時点で世界が再構築されて、私たちが見ていた瀧くん(その他)は存在しなかったことになります。
確実なのは亡くなった人を書類で見ることはありえないので無かったことになる。
大事な部分は色々ごまかされてるなぁーと思いましたが、映画の尺的に難しい所は説明するより割愛した方が作品としての勢いが失われずに済み、一般受けしそうだから良いのでしょう。
だからこそのヒットだったと思います。

最後のシーンがおかしい

ようやく電車内で見つけあう二人。見た瞬間ハッと気がついて駅を降りてダッシュで走る。
お互い捜し求めていた二人が階段前で出会う。
問題はダッシュをやめてゆっくり歩くシーン。

瀧くんが急にかっこつけたようにすまし顔になったのには笑いました。
大事なシーンなので一旦落ち着かせたかったのかもしれませんが、直前まで走りまわっていたのを思うと笑いを禁じえません。
なにポケットに手突っ込んでゆっくり階段上がってんだよ!!必死に探してたんじゃねぇーのかよ!
ダッシュする程のパッションがあるならそこは走って抱きしめるだろ!!!
ハッサンがマネして茶化すしゲラゲラ笑ってしまった。

ハッサンの話によると、ウワサでは新海監督はこのまま逢わせないで終わろうとしていたみたいですが、プロデューサーが止めたそうです。
やるやん、プロデューサー。
今までの新海監督の作品の結末を思い返すと、一概に嘘とは思えない話ですね。
慣れてない終わり方だから、最後のシーンが変な感じになってんのかな?

総評

背景は美しいし、描写が丁寧。動きも素晴らしい。引き込ませるだけの説得力があります。
涙もろい私は設定に関して突っ込みを心の中でいれつつも、めちゃくちゃ泣いた。
ハッサンがまた観ようとしていたけれど私は拒否。
いっぱい泣いちゃうから2回目は見れない。

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