—–前回のあらすじ—–
セーニャです。
ひどい悪夢を見ています。
下半身をさらけ出した男がモンスターにまたがって走り回っているとです。
早く覚めて欲しいとです。
セーニャです・・・セーニャです・・・セーニャです。
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???「グゴオォォォォ・・・・フガアァァァァ・・・」
カミュ「これはモンスターのいななきか!?」
主人公「かなり近いぞ。」
ベロニカ「そこに妹がいるかもしれないわ!」
音のもとに走る一向。
ベロニカ「あっ!セーニャがいるわ!倒れてる!」
カミュ「何!?さっきの声の主にやられてしまったんじゃねぇだろな、、」
セーニャ「グゴオォォ…zZZZZ フガアァァァァ…zZZZZ 」
ベロニア「セーニャのいびきみたいだわ。寝ているようね。」
カミュ「こんなにもデカいいびきかくなら、そいつはもうモンスターと呼ばれても仕方ない気がするぜ、、」

セーニャ「あら、わたくし、どうしてこんなところにいるとです?」
ベロニカ「何よその訛り、、」
セーニャ「ひどい夢を見せられていて、その影響だと思うとです。」
ベロニカ「どんな影響よ!」


ベロニカ「それはいいんだけど、あなた、とんでもなく大きいイビキかいてたわよ。」
セーニャ「それはお恥ずかしい限りです///見ず知らずの人にこんな恥部をお見せしてしまい…お お姉さま!?」


セーニャ「こんなに小さくなられて・・・血でも抜けてしまったのですか?」
ベロニカ「恐ろしいこと言わないでよ。」

セーニャ「もちろん分かりますわよ!だって体臭がお姉さまそのものですもの。」
ベロニカ「いやそれ嬉しくないわ。。犬かよアンタ。。」
セーニャ「でも大丈夫。すっごく高級そうな匂いなの。」
ベロニカ「高級そうな匂い?いい匂いってこと?」
セーニャ「そうねー、高級なマグロの匂いがするわ。」
ベロニカ「結論魚臭ぇーってことじゃねーか!」

主人公「そうなんやー。実はワイもこう見えてフタコブラクダやねん。」
ベロニカ「どこをどうみても人間しょ!」
主人公「せやから”こう見えて”って言ってるやん。」
ベロニカ「いや“こう見えて”の許容範囲を遥かに超えてんのよ!」
セーニャ「あなたは私達と同じ、列記としたゼロコブニンゲンですわ。」
ベロニカ「存在しないヒトコブニンゲンを基準とした命名をすんな!」

カミュ「魔物らしい汚いやり口だな」
主人公「頼み込めば魔力くらい吸わせてもらえるのにな。なぁカミュ?」
カミュ「あ?知らねぇよ。」
主人公「え?」
ベロニカ「アンタたち過去何やって来たのよ。怪しいわね。」
カミュ「なんもやってないわ!少なくとも俺は!」
ベロニカ「まぁいいわ。それはともかく」

主人公「わかった。であれば、きちんと大人料金を徴収させてもらう。」
ベロニカ「なんのお金よ!?」
主人公「この一行への参加料や!」
カミュ「そんなルールねーだろ。安心しなベロニカ、俺は一銭も払ってねーぜ。」
主人公「カミュはきちんと口座引き落としされるようにワイの方でしとるで!」
カミュ「勝手に何してくれとんのじゃ!」


ベロニカ「どんな状態だってのさ?」
カミュ「そりゃそんな子供みたいな図体ならスライム1匹も倒せないだろう。」
主人公「それに、身長制限で乗りたいアトラクションの1つも乗れないやろ。」
ベロニカ「何の心配よ!」
主人公「回転木馬くらいしか乗れんぞ。」
ベロニカ「メリーゴラウンドって言え。」
カミュ「何にせよ、その身体じゃこの先危険だぜ。」


カミュ「ま、そうなるとは思ってたけどな。」
ベロニカ「すみませんね〜子供みたいな図体だと一瞬でお陀仏なんで。」
主人公「ところで、その魔物とはアポ取れてんのかいな?」
ベロニカ「落とした財布を拾い主の元に受け取りに行く感じで言うな!」
主人公「分かった分かった。とにかくアポはまだ取れてないんやな。」
ベロニカ「取れるかアホ!取れたら一人で行くわ!」
カミュ「ていうか”アポ”ってどういう意味だよ。」
主人公「”喜びの舞”っていう意味や。」
ベロニカ「適当言うな!」
カミュ「ふーん。なるほどねぇ。」
ベロニカ「そして納得すんな!」


カミュ「回復呪文!?それは頼もしいな!」
ベロニカ「セーニャのホイミは多少の怪我なら一瞬で治せちゃうんだから。」
主人公「実演してほしいな。せや!」
グサッ
カミュ「痛っ!てめー何しやがる!」
主人公「あ!ごめん!脇腹をペンで刺したんや!ほんまごめん!」
カミュ「「あ!ごめん」の「あ!」が一番キレそうなんだが!血も出てるし!」
ベロニカ「大丈夫よ。セーニャ、治してあげてー。」
セーニャ「MPが今0なので無理です。」
カミュ「しっかり寝てたくせにフザけんなバカ!」