—–前回のあらすじ—–
ベロニカよ。
セーニャを見つけて一安心だわ。
後は私のこの小さくなってしまった身体を元に戻さないと!
そこでカミュたちに協力してもらって、私から魔力を奪った魔物を倒すことになったの。
ワイワイうるさい変わり者が一人混じってて不安だけど、私にも変わり者の妹がいるから耐性はあるはずよ。たぶんだけど。。
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主人公「すんません。遊んでたらボールがこの中に入ってもうて、、ボールを取ってもええですか?」
女神像「あらあら。ボールで一体何をしていたんですか。ここは神聖な場所なんですけど。」
主人公「野球をしていて、、この女の子と。」
ベロニカ「私してないわよ!」
主人公「サード守ってたやん!」
ベロニカ「知らんわ!ウソ吐くな!」
女神像「野球ですって!こんな場所でするべき事ではありませんね。」
主人公「いや、、でもぉ!」
女神像「何です?」
主人公「言わせてもらいますけど!」
女神像「何ですか!?」
主人公「やってたの軟式なんで!」
女神像「どっちでもいいですよ!ソフトだろうがハードだろうが。」
ベロニカ「そのやり取り、一旦セーブしてからにしてくれる?」

カミュ「身長が高いベロニカなんて想像できねぇな。」
ベロニカ「セーニャに負けないくらい美人だったのよー。」
主人公「いやでもここで野球するなって命令する権限おたくにありますかね?」
女神像「権限がどうとかは知らないですし命令したつもりもありません。ただ常識的に考えてこんな場所ですべき事じゃないって思ったんで、私としてはああいう言い方したんです。」
ベロニカ「いやほんとに続けんのかいさっきのやり取り!」
主人公「おたくがそう思ったのは分かってますよ。でもこれって言い方の問題やと思うんです。」
女神像「普通の言い方だと思いますけど。」
主人公「ワイも人間なんで、ああいう風に言われると正直腹立つんですよ。」
カミュ「もうええわ!」
女神像「えー、じゃあ逆にどういう言い方すれば良かったのか教えてくださります?」
ベロニカ「私ら越しにクソみたいな喧嘩続けんな!」

主人公「くっそ、ほんとあの女神像ムカつく。」
ベロニカ「女神像と喧嘩した人間あんたが初めてでしょ。」
主人公「“身体が硬いと頭も固くなるんですね”って言ってやれば良かったわ。」
カミュ「おい!そんなことよりこっち見てみろ!」

ベロニカ「あれは!?」
カミュ「とにかく善良な奴ではなさそうだな。」
主人公「あと、あの泉、意外と汚いんよ。うん。なんかもう蛾の死骸がぷっかーって浮いてたり、タバコの吸い殻も何本も沈んでるし。」
セーニャ「あのモンスター、何か話していますわ、、」
主人公「あんな場所で女神面されてもねぇ。」

シャドーA「・・・・」
シャドーB「・・・・」
デカイ怪物「なんとか言えオラ!」
シャドーA「え、あ、僕ですか?」
デカイ怪物「どっちにも聞いてんだよ!」
シャドーA「連れ戻してきます。」
シャドーB「きます。」
デカイ怪物「連れ戻すだとぉ?どこに逃げたか分かってんのか?」
シャドーA「・・・・」
シャドーB「・・・・」
デカイ怪物「・・・・」
シャドーA「え、あ、僕ですか?」
デカイ怪物「だからどっちもじゃボケ!」

シャドーA「え、誰がですか?」
デカイ怪物「お前話聞いてないだろ!」
シャドーA「すみません。」
シャドーB「僕は聞いてました。」
デカイ怪物「おう、じゃあ俺がなんて言ったか復唱してみろ。」
シャドーB「”お前話聞いてないだろ”です。」
デカイ怪物「そこじゃねぇわバカ!」

シャドーA「なるほど!それでお怒りだったんですねー!理解しました。」
デカイ怪物「今分かったのかよ!」
シャドーB「兄ちゃんオイラまだよく分かってない。」
シャドーA「つまりな弟、例えるなら、”熱々のミルクティーにレモン汁を入れたかったのに店員が・・・”」
デカイ怪物「いや兄弟なんかいお前ら!あと、その例え話出だしから意味わかんねーけど本当にそれで理解させられるんだろうな!?」

主人公「何やあのペラペラとブヨブヨは。」
カミュ「お前もう怒りは収まったんだな。」
主人公「ああ。後半は無理して怒ってたからな。」
カミュ「何の為の無理だよそれ。」
主人公「泉の中誰か掃除したれよって、可哀想にすら思ってたわ。」
セーニャ「お姉様、あの怪物たちに見覚えはあるの?」

カミュ「ビンゴ。・・・奴らを倒せばいいってわけだな。」
セーニャ「皆さん用心してかかりましょう。」
カミュ「ふん、あんな奴らオレ一人でも十分だがな。」
主人公「たしかにワイが出るほどの幕じゃないな。カミュで十分や。」
カミュ「その言い方なんか腹立つな。」
主人公「カミュで相打ちやな。」
カミュ「あいつらの実力とオレの実力がイーブンみたいな言い方すんな!」
ベロニカ「あ!あれを見て!」

主人公「そういや田舎のワイのお婆ちゃんもあんなツボ使って梅干し作ってたなぁ。・・・思い出すなぁ。」
カミュ「てめぇの婆ちゃんの話は今はいいよ!」
主人公「ん、あ、ツボじゃなくてタッパーやったわ。」
カミュ「あ?」
主人公「しかも梅干し作って無かったわ。タッパーで入れ歯を保管してたんやわ。」
カミュ「思い出グチャグチャじゃねぇか!」
主人公「いや違う、それお祖父ちゃんや!お婆ちゃんはワイが産まれた時にはもう死んでたわ。」
カミュ「帰れもうお前!