カミュ「この光の粒は何なんだ。」
ベロニカ「ツボから解き放たれた私の魔力よ。」
主人公「クンクンッ…う〜ん、、、」
カミュ「どした?」
主人公「クンクン…この魔力の粒のせいかなぁ?」
ベロニカ「何がよ?」
主人公「さっきからこの部屋、ちょっと臭うんよ・・・くっさい・・・」
ベロニカそれはさっきお前の尻から解き放たれた屁だよ!・・・ちょっとセーニャ、コイツになんとか言ってやってよ。
セーニャ「主人公さん!それは失礼ですよ!・・・あ、そうだ、お姉様、魔力ひと粒頂きますわね。パクッ」
–セーニャはMPが1回復した。
ベロニカ「いや人の魔力を経口摂取すんな!
主人公「いいな〜。俺も魔力欲しい〜。ちょっと誰か太いストロー持ってない?」
ベロニカ「いやタピオカミルクティーの感じでズズズッと吸おうとすんな!

カミュ「魔力がベロニカを包み込み始めたぞ!」
セーニャ「お姉様に魔力が戻っているんですわ!」
カミュ「まるで嵐の中にいるみたいだな。」
セーニャ「Wifiの電波、届くかしら。。。」
カミュ「こりゃあさすがに届かないだろ。」
主人公「ところがどっこい。最新のWifiルーターの進化を舐めてもらっちゃ困るで。」
セーニャ「その話、興味あります!」
主人公「これ、我社の製品カタログなんやけど、例えばこのルーターなんかですと数百メートル先でも余裕で接続できたり・・・」
カミュ「へえ〜すげぇなー。俺も買い換えようかな。」
セーニャ「…でもお高いんでしょう?」
主人公「そう思うでしょ?でも実は今キャンペーン中でかなりお得に・・・せや!立ち話なんやし、ちょっと向こうの喫茶店でゆっくり話そか!」
ベロニカ「いやがっつりとしたセールスすんな!人が大復活遂げようとしてる時に!あと”我社”とか言うてたな!お前どこの誰だよ!」
主人公「わたくし営業部の脇田です。」
ベロニカ「ああ営業部の脇田さんね・・・いや誰やねん!

主人公「まてまて。判断を早まるな。」
ベロニカ「何がよ。」
主人公「まだツボの底に魔力が残ってるんちゃうか。」
ベロニカ「底に?」
主人公「ああ。その残りカスも集めれば、身体も元に戻るかもしれへんやろ?」
ベロニカ「残りカスとか嫌な表現すんな!」
主人公「ちゃーんと全部ツボから出さないとあかん。貴重な魔力なんやから。」
ベロニカ「さっきその貴重な魔力を吸おうとしてた奴が抜かすな!
主人公「最初にツボはよく振ったんか?じゃないと底に粒が溜まるぞ。」
ベロニカ「缶のコーンスープ!さっきから似たような飲み物ばっかりだなお前!」
カミュ「ツボの底には何も残って無いぜ。」
ベロニカ「確認せんでええ!」
主人公「何も無い・・・じゃあしっかり振ってたことやな!」
ベロニカ「誰が振れるかこんなデカツボ!」

主人公「そんな状態でよく魔力をお漏らししないでいられるな。」
ベロニカ「あんたと一緒にしないでよ。」
主人公「ワイやったらクシャミしただけで漏れる自信ある。」
ベロニカ「誇ることじゃないわよそれ。」
主人公「あと、後ろから誰かに呼び止められた気がして振り向いた動きで漏れるぞ。あと、呼び止められたのはやっぱり気のせいでその首を元に戻した動きでまた漏れr」
カミュ「もうええわ!お前のガバガバエピソードの数々。あと、お前のは魔力じゃないって判明しただろ前回。」
ベロニカ「まぁ魔力よりも数段強力だったけどね、、」

主人公「残念やなー。歳が戻った時のためにプレゼント用意してたんやけどな。」
カミュ「変なところで気が利くんだなお前。」
ベロニカ「え!?プレゼント!?嬉しいわ!ナニナニ?」
主人公「大人のお姉さんに相応しいシルバーの」
ベロニカ「シルバーの?ネックレスとか?イヤリングかな?ワクワク」
主人公「これなんやけど、気に入ってもらえるといいんやけど。」

主人公「シルバーのカーや。」
ベロニカ「気に入るかボケ!」
主人公「ごめーん・・・やっぱりシルバーカーより老眼鏡の方が良かったかな?、、」
ベロニカ「要らんわ!何が大人のお姉さんに相応しいだコラ!老人のお婆さんに相応しいわ!」
セーニャ「失礼ですよ主人公さん!お婆様は私と同じ16歳なんです!」
ベロニカ「だからお婆言うな!」

カミュ「とはいえ、若返るのを通り越して子供になっちまってんだから困ったもんだぜ。」
主人公「ワイにベビーカーまで買う金は無いぞ。シルバーカー買ったからな。」
ベロニカ「赤ん坊にまでは戻ってないわよ。」
カミュ「はやく売っ払えよその老人車。」
主人公「いやーせっかく買ったし、ワイが乗るよ。」
カミュ「誰が押すんだよ。」
主人公「・・・今から皆さんには、その権利を争い合ってもらいます。」
カミュ「全員余裕で棄権だよ!」