主人公「だめ。ズレてる。」
セーニャ「す、すみません。」
ベロニカ「私がちょっと速いわね。ごめんなさいセーニャ。」
セーニャ「私の方こそゆっくり過ぎました。すみません。」
主人公「まるでハモれてない。聴き心地がね、悪いの。はい、もっかい。」
セーニャ&ベロニカ「・・・せーの」
主人公「”せーの”とかはダメ。雰囲気ぶち壊し。おごそかさ大事にして。」
ベロニカ「掛け声無いのはちょっと厳しいです・・・。」
主人公「泣き言吐くくらいならもうやめる?いいよワイは。」
セーニャ&ベロニカ「すみません、やらせてください。」
主人公「はい。」
セーニャ&ベロニカ「命の大樹に選ばれし勇者よ。こうして」
主人公「だめ。今度は声が全然出てない。基本中の基本でしょ。」
セーニャ&ベロニカ「すみません。」
主人公「はぁ・・・。今日はいったん帰って、お家で練習しなおしてください。また明日見せてください。」
セーニャ&ベロニカ「すみませんでした!」
カミュ「急に関係性おかしくなってっけど!」

翌日

主人公「ギッリギリ合格。聴くに堪える最低ラインギリギリ。」
セーニャ&ベロニカ「あ、ありがとうございます!」
主人公「そんなのいいから、続きは?」

プルルル
主人公「ちょっと電話かかってきた。」
セーニャ&ベロニカ「あ、はい。」
主人公「いいから続けてよ。ハイ!もしもしー。」
カミュ「いや聞いてやれよ!こんな糞野郎の命なんでこの姉妹は守りたがってるんだよ!」

カミュ「いや悪魔の子だろ。悪魔の父と悪魔の母の間に生まれた純血の悪魔。お前を倒そうと旅している本物の勇者どっかにいるからな多分。」

カミュ「お前ら探してるのコイツじゃないぞ多分。」
主人公「はい!そうです!。なんか女神像をぶっ壊せるお仕事って聞いて応募しました。」
カミュ「どんな仕事だよ!悪魔しかそんなバイトに興味示さないよ!」
主人公「不採用!?・・・〇ね!」

カミュ「あかんあかん!こんな称号を悪魔に与えたら!剥奪しろって!命の大樹の判断力まじでゼロ!」
主人公「次応募する時はこの”命の大樹に選ばれしなんとか”っていうの経歴書に書いておくわ。」